子供は叱るよりほめるほうがいい?

状況にもよると思いますが、子供は叱るよりほめるほうがよいらしいです。「超常現象をなぜ信じるのか」(菊池聡著,1998,講談社ブルーバックス)には次のような記述があります。

一般的に、子供を叱るよりもほめるほうがよいことは、教育心理学の研究で明らかになっています。しかし私たちは、叱ることが非常に効果的だという素朴な信念をもっていて、しつけでも勉強でも、たびたび子供を叱りつけます。

うん。その通り。そうですよね。しかしこの本によるとそれは「回帰の誤認識」に基づく誤解らしいのです。
「回帰現象」とは、測定値が極端な値を指した場合、次回の測定値が平均値に近づくことを指します。例えばある時、試験で非常に良い点をとったとすると、次の試験はそれよりも下がることが多い、というような現象です。これは測定値に「真の値」と「誤差」が含まれているためで、試験でも実力だけではなく、ちょうど勉強していたところが試験にでたり、とても体調がよかったり、というような偶然の要素でいい点をとることがあります。しかし同じ偶然はそう続かないので、次回は平均に戻ることが多いわけです。

まったく逆の場合、子供が試験で悪い成績をとると、親は叱ります。しかし叱っても叱らなくても、その次の試験は、この回帰現象によって前回よりも良い点をとる確率が高いのです。そして、本当に良い点を取った場合、親は叱ったことに効果があったと誤認することになるというわけです。これが何度も繰り返されると、やがて叱ることが子供を伸ばすことにつながるという誤った信念が確立されます。

う〜ん。なかなかピンときませんが、そう言われてみればそんな気もしますね。編物の先生をやっている方、子供に編物を教えているお母さん方、どうですか?編目が乱れていても、おかしなところから拾い目をしていても、目数が変動していても、怒ったり、鋭く指摘してはダメですよ。「上手」「いいでき」「うまいわよ〜」これで通さないといけないんですよ〜。あぁ〜….「そんなことしちゃだめ」「そうじゃないって前も言ったでしょ」「ダメね〜」、こんな言葉は一切合切飲み込んでくださいね。え、私たち?うぅ〜….、で、できましぇ〜ん。皆様のご健闘を祈ります。

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