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ラグランのリブタートルセーター ホームへ
デビーブリスの Baby Cashmerino で編むラグランリブタートルセーターの編み方を解説します。

blackrib.jpg 数あるセーターのなかで、定番中の定番とも言える黒のリブセーターです。 左の写真では少しグレーっぽく写っていますが、実際は黒髪のように艶やかな漆黒の糸で編んでいます。 (普通に写真を撮ると影のようになって訳が分からなくなってしまいますので、少し明るく撮影しています。)

どこからどこまですべて二目ゴム編みで、全てのパーツをラグラン線で直線的にはぎあわせているので、これ以上単純なフォルムはないと言えるセーターですが、この単純さはある意味、見た目だけのことに過ぎず、技術的には結構手ごわいものがあります。このセーターを初めてのセーターとして編むのはちょっと冒険でしょう。ゴム編みは編み方としてはシンプルですが、それだけに不手際が目立ちやすいという面があります。 また、見た目以上に編みごたえがあり、メリヤス編みよりも1〜2割は余計に編む必要があります。

全体がリブ編みで伸びゲージを適用している上に、ウエストシェイプも入れており、アームホールを小さくとっているため、ラグラン線の角度もカジュアルなセーターより水平になっており、体・腕ともに完全にフィットします。縮退色の黒で編むと大人っぽいシルエットで、意外にセクシーな雰囲気が出ます(かも?)。シルバーのペンダントやチェーンが映えるのも嬉しいですね。

黒のリブセーターですので、コーディネイトのバリエーションはとても広く、年代に関係なくさまざまな着こなしが楽しめます。たとえばの写真(1)のように、シャツの上から着て、襟や袖を出して着るのも大人っぽい雰囲気になり、オフィスなどで活躍すると思います。全身黒で固めるコーディネイトはパンツでもスカートでも格好良く見える定番ですのではずせませんが、その場合は素材をいろいろ変えてみて、素材感の違いを楽しみましょう。写真(2)は皮素材のボトム、写真(3)はベルベット調のボトムに皮素材のバッグと靴、凸凹のあるウール素材のキャスケットでトータルコーディネイトしています。また、雰囲気を変えて着こなしたいなら、写真(4)のように全く違う色の華やかな模様のボトムも合いますが、その場合は模様に少し黒が入っていると、うまくいきやすいと思います。リブセーターはカジュアルに思われがちですが、このセーターのカシミアの黒色の艶とフィットしたスタイルで、エレガントなコーディネイトにも充分対応します。

それから、もう一つ楽しめるのは、腕の折り返しです。これは写真はとっていません(写真(1)ではシャツの袖を見せるために折り返していますが、これでは分かりにくくなっていますね。)が、袖を長めに編んでいますので、「メリノのシンプルなカーディガン」のように、折り返しが可能です。腕を折り返すだけで、タートル部分の折り返しとリンクして、カジュアル感が増し、かわいく着こなせますので、このセーターを編まれたときは、是非一度試してみて下さい。

(1)(2)(3)(4)
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pendant.jpg今回の撮影につかったネックレスは、ベルギー Wouters & Hendrix 社のものです。あるセレクトショップで偶然見つけて即行でレジに行ったら、なんと店員さんの首にも下がっていて、微笑みながら「私もしてるんですよぉ〜」と声を掛けてきました。う〜ん。ショップの店員の役得ですねぇ〜。このメーカのアクセサリはアッシュ・ペー・フランスなどのセレクトショップでもときどき扱っているようです。このネックレスは黒蝶貝のベースに花模様の銀線細工が施されています。チェーンもシルバーです。セーターの上からかけるネックレスの場合はやはりプラチナよりもシルバーのほうが柔らかい感じで合うと思います。ダイヤのような鋭い輝きもいいですが、このペンダントは分厚い貝を本当に滑らかに丁寧に仕上げていて、ナチュラルな輝きがとても気に入っています。 順番が逆のようですが、このペンダントトップを買ってから、俄然、黒のセーターをよく使うようになりました。もしかすると今度のセーターを編む遠因となっていたりするかもしれません(笑)。

使用糸

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メーカーDebbie Bliss
糸名Baby Cashmerino
素材メリノウール55%
マイクロファイバー33%
カシミア12%
重量・長さ50g 125m
色番号340300(黒)
使用重量600g(12玉)
(Mサイズ)

使用糸は、Debbie Bliss の Baby Cashmerinoです。 滑らかなメリノウールに加えて、細かい化繊とカシミアが混紡されていて、もともとベビー用の糸として作られていますので、ソフトで肌触りは抜群です。指先が荒れていると、引っかかって切れることがあるほど細い繊維で出来ています。 タートルのような首にあたるセーターの場合、なるべく滑らかな糸が欲しいところですが、この毛糸はカシミアのヌメ感があり、よほど肌の弱い人でない限り大丈夫ではないかと思います。 同じデビーブリス糸のMerino DK よりも少し細く、並太の中細の中間くらいの毛糸です。 また、今回は黒を使いましたが、全10色展開をしています。この糸はベビーですが、日本のように、いかにもベビー用という色ではなく、大人用のものと変わらない渋い色や、淡い色も微妙な味わいで、やはり海外毛糸はちょっと違うという感じです。色の見本は、リンクのページにあるユニオンのホームページに全10色の写真が載っていますので、確認してみてください。写真では、本物の糸の中間色の絶妙さが伝わるか心配ですが、参考にはなると思います。

使用編針

全て5号を使っています。ゲージは、伸びゲージ(左右に少し伸ばして測る)で32目×34段です。

編図(Mサイズ)

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続きます....



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