| 編み込んでおいた糸をとじ針などでほどきながら、上下の目を2本の棒針に移していきます。左図の濃い青色の目が拾う目です。上の目のうち、(1)の編み込んだ糸が一本だけかかっている目(半目部分)は、今は針にはとりません。後で拾い目にします。上の目は向かって左の目、下の目は向かって右の目を下からすくいます。編み込みに違う色の毛糸を使っている場合、糸をほどくとき無理に引っ張ると、違う色の毛糸の繊維が残ったりしますので、やさしくほどくようにしてください。
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| 左手の親指を全部棒針に移し終えたところです。上の針は6目、下の針は7目の合計13目が拾えました。下の#1の針の(1)の目から新しい糸をつけて編み出します。つけた糸端は編み地の外側に出しておきます。
右手の場合、左手と同じように#1の針から編み出しても構いませんが、手の平側から編み出した方が、編み出しの糸端を使って穴をふさぐことができるので、上下を逆にして#2から編み出すほうがよいかもしれません。親指の手の平側と手の甲側では、手の平側の方が力がかかるため、使っているうちに穴が広がりやすいのです。#2から編み始める際は下の説明のねじり増し目から編み始めることになります。
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| #1の針の上に#3の針で一段編み終えたら、上下を逆にします。ここで、最初に棒針に目を移すときに残しておいた半目(2)の中から一目拾います。半目部分の探し方は、#2にかかっている目の糸(1)を追います。一目越えた(2)が半目(2)です。この目には一本だけしか糸が通っていません。その糸(3)を上に追って、一目越えたところ(4)の糸をねじり目にして半目(2)の裏側に二目一度になるように編みます。前後の目が緩みやすいので気をつけて下さい。 #2の目を編み終わったら、反対側もこれと同じ方法で一目拾います。合計2目増えて全部で15目になりますので、ここから輪編みを始めて親指を編みます。頭頂部分は、5本指手袋のほかの指と同じようにしぼり止めにします。
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