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初めての手袋 ホームへ
初めて手袋を編む人のために、基本のミトン・手袋の編み方を徹底的に図解します。

編物の小物の中でも、手袋は可愛らしさではトップクラスです。また実用性も高く、寒い地方では必需品でしょう。昔は、マフラーの次にたくさん編まれていたものではないか(日本では)と思います。現在は、もしそうだとしても一位のマフラーとの差は大関と序の口くらいはあるのではないでしょうか。

今は時代が忙しくなってきているので、セーターのような大物が敬遠されるのは分からないでもないのですが、手袋が編まれなくなってきたのは、難しいと思われているということがあるのかもしれません。実際、「本当は5本指の手袋が編みたかったのですが、難しそうなのであきらめた」というようなメールもいただいています。

しかし、手袋は作品にもよりますが、決して難しいものではなく、私たちはおそらく靴下よりもやさしく編めるのではないかと思っています。手袋はいかにも造形的に複雑そうに見えますが、実はすべてのパーツが円筒形という編物にとって簡単な形の組み合わせでできています。細い指の輪編みは確かに手間が掛かりますが、技法的には頭頂部の処理を含めて帽子と同一です。

また、「手袋は好きなんだけど、指の付け根に穴が開いてしまって自信を失った」という方もおられます。これを聞くとエリザベス・ジマーマンではないですが、「あぁ、お嬢さん」と声を掛けたくなってしまいます。「そこは穴が開くのですよ」と。自信を失うようなことではありません。もし穴が開いたとしても構わないではないですか。問題ではありません。気になるなら、同じ色の縫い糸で後ろからかがれば、必ず穴は無くなるのです。プロの仕事ならいざしらず、アマチュアにとってこれはごまかしではありません。立派な技法です。

そして、実はちょっとしたコツで指の付け根の穴は無くなるか、かなり小さくできます。そんなコツを知っているか知らないかぐらいで、編物の腕前はそんなに変わりません。どうぞ自信をもって手袋に挑戦してください。

手袋の名作紹介

靴下の名作のときに紹介したアメリカのナンシー・ブッシュさんは、北欧の編物全般に関しての造詣が深く、伝統的な手袋やミトンの素晴らしい作品も発表しています。今回も、私たちが編んだナンシーさんの名作手袋をご紹介いたします。(写真をクリックすると大きな画像が表示されます。)

estonia-s.jpg Hilja's Mittens
Nancy Bush, 'Folk Knitting in Estonia'(Interweave Press,1999)より

エストニアは、ソ連崩壊のときに真っ先に独立を果たしたバルト三国の一つで、素晴らしい編物文化を持っています。この手袋は博物館にある作品を元にしたデザインで、スウェーデンの糸を使って編んだものです。中細より太い毛糸を0号針で堅く編んだ編地は極めて密で、ほとんど風を通しません。日本の手袋が「下着」とすればこれは「外套」とでも呼びたくなります。北極圏に近い北欧の冬の寒さに対応するにはこれくらいのものでないと駄目なのでしょう。何しろ、手袋を片方無くしたときのために、両側に親指がついた「スペアミトン」(右図参照)を用意しているような土地柄です。スペアミトンミトンは指を凍傷から守るために不可欠な保護具です。緻密な編込模様は美しさと同時に、編地を分厚くして保温性を高める目的があります。事実、スウェーデンには、同じ色の糸を使った「単色編込」とでも言うべき、「ツーストランドニッティング」の伝統があります。

写真でどこまで伝わるかわかりませんが、北欧の毛糸は機械紡績とは思えないほど手紡ぎの 雰囲気が残っていて、いくら見ても見飽きないフォークな出来栄えです。毛糸の繊維が毛羽立って、一見柔らかそうに見えるこの糸は、実際は麻紐のように堅く丈夫です。残念ながら、この雰囲気を出せる日本の糸は思いあたりません。


lace-s.jpg Vanalinn Gloves
Gathered by Meg Swansen, Desigend by Nancy Bush, 'A gathering of LACE'(XRX books,2000)より

この作品はナンシーさんのオリジナルです。手の甲側はレーシーでドレッシーな雰囲気ですが、手の平 側は軍手のような不思議な手袋です。指定糸は、フィンランドの糸ですが、この糸を使うとたたの手には 大きすぎる上、パターンを変更することも困難だったので、日本の中細毛糸を使っています。 そのため少し機械的で、最初の作品のようなフォークな雰囲気はなくなっています。しかし、保温性の ある実用的な棒針編みの手袋でここまで上品な作品はそうそうお目にはかかれません。 ウールの手袋はカジュアル な服装にしか合わせにくいのですが、この手袋ならもっとフォーマルなファッションにもコーディネイト 可能でしょう。今年の冬には重宝しそうです。

今回は、ミトンと5本指手袋を同時に紹介します。ほとんどの技法は同一です。5本指のほうが手間が かかりますが、難しさの差はわずかですので、ミトン型が幼くて嫌いだと思う方は最初から5本指手袋 に挑戦してください。手袋を編んでから編物に自信ができたという方もいらっしゃいます。どうぞ、 頑張って仕上げてください。


目次

1.初めての手袋


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