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ストライプのマフラー |
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ストライプのマフラーの編み方とデザインを徹底図解します。 |
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このマフラーについて
ストライプ模様は非常に簡単な技法のため、すこし実力がつくと、もっと複雑な模様が楽しくなってしまいますので、案外真剣に取り組まれることがないのですが、腰を据えてやってみると結構奥の深いものです。今回は、ベージュと同系色のセピアを合わせて、メリヤス編みの大柄なストライプにしました。セピア部分を寒色系の色に替えてもまた違った雰囲気になります。(ストライプのバリエーションについては、後半で詳しく説明します。)
編地が薄手なので、3回巻きができるように180cmというかなりのロングマフラーにしました。
使用糸
メーカー | パピー |
糸名 | パラディーゾ |
素材 | アクリル50% モヘア25% ウール25% |
重量・長さ | 40g 136m |
色番号 | 4756(ベージュ) 2052(セピア) |
使用重量 | 40g(1玉),37g(1玉) |
今回の使用糸はパピーのパラディーゾです。ワッフル編みに使ったリアルトと同じ、パピーのイタリア系輸入糸です。モヘア分が25%とほどほどで、色々な目的に応用しやすいので、私たちのお気に入り糸のひとつです。モヘアが入っているため全体的に柔らかい感じに仕上がります。芯糸が結構太くしっかりしているので、編地のボリュームもそこそこ出せます。肌触りは柔らかで、マフラーにしても問題はまずないと思います。
使用編針
ラベルにある適合棒針は6号です。今回は12号を使ってざっくりと編みました。
ゲージ
ゲージは10センチ平方で16目×18段です。写真のマフラーは作り目26目で、20段毎に色を変えています。
このストライプのマフラーは、ストライプの幅がかなり広いので、色の変わる部分で、もとの糸をいったん切り、新しい色の糸を繋ぐ方法で色換えします。
- 糸換えをする段の終わりで、糸端を10〜15cmほど残して切ります。
- 新しい色の糸を元の残った糸端に揃えます。
- 揃えた糸を端目の根元ぎりぎりで軽く結びます。端目から離れた場所で結ぶと編むときに邪魔になります。後でほどくのできつく結ばないようにします。
- 新しい糸で編み始めます。結んだ糸は編みあがったあとで、同じ色の編地の中に糸始末をします。
メリヤス編地の丸まりについて
メリヤス編地は、裏目の方に向かってかなり強く丸まる性質があります。そこで、編みあがったあと、スチームアイロンを使って平らに伸ばします。ただし、いったん平らになっても巻いているうちにまたある程度丸まります。このマフラーは、細目のモヘア糸を太い棒針を使ってざっくり編んでいますので、丸まる力も弱めですが、普通の極太毛糸などを使ってきつく編むと、邪悪なほど丸まってしまうことがあります。そのような場合は、端の何目かをガーター編みにするなど、工夫をするか、リブ編みやかのこ編みなど丸まらない編地を採用します。ただ、ストライプのシャープさはメリヤスの表側が一番です。私たちはメリヤス編みのマフラーに限っては、ある程度割り切って丸まることを覚悟したほうが精神的にもいいかな、と思っています。完成したときのイメージはちょっと違っても、実際にはそう巻きにくいこともないですしね。
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