実践編 3 ガーター編みの編み方
作り目が出来たら、編み始めです。二本の編み針を揃えて作り目を作った場合は一本を抜きます。
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作り目を返します。
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この状態の針を左手に持ちます。
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左図のように構えます。編地から出ている二本の糸のうち、短い糸は使いません。どっちの糸か紛らわしいこともあるのでくくっておいたほうがいいでしょう。長い糸(糸玉に繋がっている糸)を左手人差し指に掛けます。糸は中指・薬指の内側を通し、薬指と小指の間から外側に出します。左手人差し指に糸を張ります。図のように人差し指はまっすぐにしないで少し曲げて余裕を持たせます。右手は親指と中指・小指で針を握ります。人差し指は針を握らないでください。これから表編みをしていくのですが、表編みの編み方の詳細については、フランス式表編み徹底図解を参照してください。
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矢印のように右針を目に通します。右針を通すのは常に左針に掛かった目の間です。それ以外の目に通してはいけません。
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このようになります。右針と左針は直角前後に交差させます。
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各段の最初の目を編むときは、目を右手の人差し指で押さえながら編みます。ある程度編めてくると編地を右手が持っていますので、押さえなくても構わなくなります。左手にかかった糸を右針に図のように掛けます。
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左手の糸を針に掛けた状態で、左針を図の矢印の方向に動かし、右針の目を左針の上に引き上げます。
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このように右針に糸を掛けた状態で左針の上に持ってきます。
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右手人差し指で左針を押して、左針から目を外します。
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おめでとうございます!初めてのガーター編みが編めました!この編み方が表編みです。慣れてくると、右針を左針の上に持ってくると同時に、右針を右方向に動かして左針の目を外します。いちいち針先を右手人差し指で押していると指が痛くなります。最後の目まで編むと、左針の目がすべて右針に移ります。そうしたら、右針の編地をひっくり返して左手に持ち替え、空いた左針を右手に持ち替えて同じように編み進んでいきます。好きな長さになるまで続けましょう。
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【注意!】編み始めのときの糸のまわし方に注意してください。表目を編むときは、編み始め時点で糸を自分から見て、針の向こう側に回さなければなりません。これを手前にして編み始めるとおかしなループが端にできて目数が狂ったり、汚くなります!編み始めは必ず糸の位置を確認してから編み始めてください。(下図参照)
表編みについての詳細は、フランス式表編み徹底図解を参照してください。
糸が終わって、次の糸を編む場合は、編地の向こう側で図のように結びます。糸端は10cmほど残します。結び方は普通の堅結びでかまいませんが、あとでほどくのであまり強く締めないようにしておきます。糸の途中でくくり目が出てくることがありますが、くくり目を切り捨てて、同様の処置をします。
糸のつなぎ目の始末
編み終わりに、つないだ糸の始末をします。いったんくくった結び目を解きます。左図の赤色で示した端目が緩んでいることがあるので、その場合は引き締めて目の大きさを整えます。
始末する際は左図のように必ず端糸を交差させます。交差させないと結び目に穴が空いてしまいます。
とじ針に端糸をとり、図の青い線のように目をすくってとじます。すくう目数は4〜5目で十分です。糸端は鋏で切り捨てます。すくう際、最初に図の赤い目で示した端目を必ずくぐらせるようにします。
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