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実践編 2 作り目のしかた

最初に作り目をします。作り目とは、棒針上に編目を作ることです。棒針に掛かっている毛糸の数を「目数」と言います。写真にあった試作品は18目です。初めての場合、目数は少な目がよいでしょう。15目〜20目の範囲が適当かと思います。余り幅広にするとなかなか進みませんので嫌になると思います。最初の数目の増減はあとで結構効いてきますので、欲張らないようにしましょう。

作り目の構造

完成見本左図のように棒針に掛かったループの糸を別の糸が絡めるよう巻いて固定します。これが「指でかける作り目」の構造です。左図の場合目数は3目です。

最初の一目

最初の一目 最初の一目は左図のように作ります。どのようにしても構いませんが、次のようにできます。2本の糸の片方は糸玉ですが、もう片方の長さは作りたい編地の約3倍の長さが必要です。今回のマフラーの場合、約15cmの幅ですから、短い方の糸の長さは50〜60Cmにします。また初心者の場合、作り目が堅くなりますので、編み針を二本揃えて作り目をします。実際に編むときに一本を抜きます。これで作り目がゆるく出来上がります。場合によってはゆるすぎることもありますので、その場合は細めの号数の編み針を二本揃えてから作り目をします。

最初の一目の作り方(一例)

最初の一目(1) 最初の一目(2) 最初の一目(3)
手前に短い糸、向こうに長い糸を置く。向こうの糸を手前に持ってきて輪を作る 短い糸をつまんで、矢印のように輪に通す。 出来た輪に編み針を通す。

指で掛ける作り目

【図の見方】青い矢印は、その動きをした後、図のようになったことを意味します。つまり過去の動きです。赤い矢印はこれからその動きをとるということを意味します。つまり未来の動きです。図が小さい場合は、図をクリックすると大きな図が表示されます。大きな図からもとに戻るにはブラウザの「戻る」ボタンを押してください。

(1) 作り目の構え 左図のように構えます。左手の親指側に短い糸、人差し指に長い糸をかけます。右手は2本の編み針を揃えて、人差し指で最初の作り目を押さえます。なお、イラストでは見やすいように人差し指だけで作り目を押さえていますが、親指と人差し指でつまむように押さえても構いません。
(2) 作り目(2) 右手を左手の親指側に引っ張ります。左手の人差し指にかかった糸を必要に応じて繰り出します。
(3) 作り目(3) 左親指手前に掛かった糸を右手の針で下から掛けます。
(4) 作り目(4) 左手を内側に回して、左手人差し指に掛かった糸を右針の上に出します。
(5) 作り目(5) 左手人差し指に掛かった糸を右針に掛けます。
(6) 作り目(6) 右針を親指に掛かった糸の間に通して手前に出します。
(7) 作り目(7) 親指に掛かった糸を離します。
(8) 作り目(8) 親指で、人差し指の下側の糸を掛けて、新しい目を引き締めます。(強く締めて構いません。)これで次の1目ができました。(現在2目できている)これを(2)から繰り返して必要目数を作ります。

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