4.3 糸掛け − 糸を右針に掛ける
糸のかけ方
フランス式では、糸と右針がほぼ平行になっているため糸をかけにくくなっています。糸は掛けるというよりも絡めるという感じになります。
全体の持ち方
最初の構えの時点で、左の糸は右針とほぼ平行になっています。こうなっていないと左の目に針を入れた時、すぐに糸に当たってしまいます。
針が通ったら糸を持ち上げる
右針が左指に掛けた糸の上を通りぬけたら(上図A)、左人差し指を上げます(上図B)。
左指を下げて、右針に掛ける
右針先を少し左上に動かし(上図A)、かぶせるように左人差し指を向こう側に下げて右針に糸を掛けます(上図B)。
いったんかかった糸が針からこぼれて、目を通らず何度もかけ直している人がいます。このような人を見ていると、針を見る視線(下図A)と実際の針の動く方向(下図B)の違いを理解できていないのがうまくいかない原因に思えます。糸を掛けるのは、掛けた糸を左編目に通すためですから、視線方向ではなく、編目の方向にかける必要があります。
視線と針の動く方向を合せるためには上図C の方向から見る必要があります。手を下げてヘソのあたりで編むとこれにちかい感じになりますが、そうすると手前の編目が邪魔になって針に糸が掛かっているところはよく見えません。見えるのは目から針が抜けてくるときですので(下図)、初心者は難しいでしょう。糸を掛ける時、張った糸の左側(人差し指側)に掛けず、右側(編み目側)を狙うとうまくかかることがあります。
前へ 目次 次へ
|