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編図の種類 詳細編図と簡易編図 ホームへ
詳細編図と簡易編図の両方の読み方を最初から詳しく解説します。

1. 編図の種類 - 詳細編図と簡易編図

棒針編みの編図には、編目を一つづつ四角で表現したものと、編地の輪郭のみを表現したものの二種類あります。最初の編図を「詳細編図」、後の編図を「簡易編図」と呼ぶことにします。

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詳細編図簡易編図

詳細編図

「簡易編図」は、基本的に「詳細編図」を省略したものと考えてよいので、最初に「詳細編図」について説明します。

「詳細編図」では、編目一目を一つの四角で表現します。編目一目とは、棒針にループとしてかかっていた目のことで、例えばメリヤス編みの編地で言えば、下図の一目一段部分を一つの目と考えます。

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詳細編図の場合、編目の四角の中には、原則として「編目記号」を書きます。しかし、編目記号が全面に記入されていると、絵がごちゃごちゃして分かりにくくなるため、編地の中でよく出てくる編目記号を省略する場合があります。

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詳細編図詳細編図(編目記号省略)

編目記号を省略する場合は、上図右のように省略した編目記号が何かが表示されていることが多いのですが、もしどこにも表示されていない場合は、たいていの場合「表編み」を意味します。もちろん、単にその記号を書き漏らしているという場合もあるでしょうが...。

ほとんどの編目記号は JIS で規定された編目記号ですが、特殊な編み方をする場合や、ボッブル編みのように編図上に描きようがない場合、編図の外の編み方説明の中に編み方や別の編目記号が書かれています。

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ボッブル編みの表現例

作り目と伏せ目

編図の一番下の段は基本的に、「作り目」です。作り目の種類によっては、下の2段が作り目の場合もあります。ともかく、原則として編図の段数は作り目を含むということが重要です。つまり、図の編地の場合、最初の段は作り目で、実際に編むのはその上7段分で、合計8段になります。

もし、この編地がこれで完成とすれば、最終的に伏せ目をして編地から編針をはずす必要があります。しかし、もし伏せ目をするとしても、一番上で伏せ目をする場合、伏せ目は編目として表現されません。つまり通常、伏せ目の段は編図の段数に含まれません。 理由は実際の編地が、作り目は通常一段分の高さがあるのに対して、伏せ目の段は目が倒れているため、一段分の高さがないことによります。下記の例で、一番上の伏せ目の段は編図では通常省略され、描かれていません。

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実際の編地で、上部の伏せ目段が省略されていて、実際は伏せ目をするのか、または編針のまま休めておくのかは、編図からはわからないことが多いので、編み方説明を読んでください。最後を伏せ目するかどうかの指示があることが多いようです。もし、指示がない場合は、経験で判断するしかありません。例えば、セーターの肩部分なら、あとで肩をはぐときのために、伏せずに編針につけたままにしておきます。袖でしたら、伏せ目して、あとで袖付けすることが多いでしょう。マフラーならもちろん、伏せないといけませんね(笑)。

もちろん最後の処置を伏せ目ではなく、「ゴム編み止め」のような止め方をする場合もあります。これも、説明の中で指示されていることが多いので、読んでください。書いていない場合は好きなようにしてよいでしょう。クルーネックセーターやハイネックセーターのように首回りが小さいデザインの場合は最後を伸縮性のない伏せ目にせずに、巻き止めやゴム編み止めにするのが普通です。

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