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編図と実際の編み方 - 平編みと輪編み |
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編図を元に手編みをする場合、平編みと輪編みでは編み方が大きく違います。 |
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2. 編図と実際の編み方 - 平編みと輪編み
手編みの編地は「平編み」と「輪編み」の二種類に大別できます。平編みと輪編みの編み方の根本的な違いは、平編みが一段ごとに編地を返しながら編んでいくのに対して輪編みはいつも編地の同じ面(外側)を見ながら編んでいくことです。
編図を見ながら編んでいく場合、輪編みよりも平編みの方が読み方が難しいことが多い(編み方ではなく、編図の読み方です)のですが、それは平編みが編地を返すために、編図の裏側から見た状態を想定しながら編まなければならないことによります。
上図は平編みで、10目×8段のメリヤス編みの編地を編む場合の編図と、実際の編み方です。
毎段、編地を裏返すために、裏側を見ている段のときは、自分から見て反対側に表目が出てくる編み方で編まなければなりません。要するに、裏編みを編みます。このように交互に表目の段と裏目の段を繰り返して、メリヤス編みの編地ができてきます。
上図は輪編み、一周10目×8段のメリヤス編みの編地を編む場合の編図と、実際の編み方です。
常に表側を見ながら編んでいくため、編み方は表編みばかりになります。なお、輪編みの編図の場合は真ん中の図のように、両側が破線で表現されている場合があります。これは輪編みの場合、実際に編図のように編地が切れているのではなく、つながっているということを表現しています。しかし輪編みでも、実線のままの場合もありますので、図だけで判断するのではなく、説明を読んでください。
輪編みは、渦巻き上に編んでいきますので、ストライプ模様などを編む場合は、糸を変えるところで乱れができます。これは、原理的なものですので、対処する方法はありません。なるべく、目立たない部分で糸を変えるようにするくらいです。
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