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編地の中間で増減目がある場合の表現 ホームへ
編地の中間で増減目がある場合の表現方法

4. 編地の中間で増減目がある場合の表現

編図は平面上に表現されたものなので、編みながら立体的に出来上がってくるような編地の表現は、もともと難しい場合が多いのです。実のところ、この「編図で表しにくい」という表現上の問題が、日本の編み物作品に大きな制限と影響を与えているのではないかと思います。それはともかくとして、編みながら編地の真ん中部分で減目をしていった場合の編地を考えて見ます。

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編図編図と編地の関係

例えば、編地の中央で減目をしていった場合、編目の目数が減っていきますが、そうするとその部分で編地が折れて立体的な形になります。しかし、編図は平面的にしか表現できませんので、そのために減目した部分を切り開いて表現します。上の編図ではグレーの部分が切り開いた部分になります。実際にはこの部分は左右がつながっているはずの部分です。編地としては続いているはずなのに、編図としては切れて離れているというのは、最初は意外でもあり、分かりにくい感じがすると思いますが、「続けて編む」と書いてあるところは本当はつながっている部分だとイメージを作っていけば理解しやすくなると思います。

ゴム編とメリヤス編みの境目の例

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上の図は、下半分がゴム編で、上がメリヤス編みの編図です。セーターなどで、裾がゴム編で、本体がメリヤス編みの場合に、ゴム編からメリヤス編みに移るところで、少し目数を増やしたりすることがありますが、そのような場合は上のような編図として表現されます。要するに、途中でちょっと目数を増やすということだけなのですが、編図に描くと妙に複雑な図形になってしまいます。

帽子の例

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編図編地

上図は帽子の編図と編地の関係を示したものです。帽子の編図をみるとこのようなノコギリの刃のような編図で、面倒そうに見えるかもしれませんが、実は輪編みをしている間に一定の位置で減目をするだけのことです。上の赤い線が減目ラインになります。このようにだんだんと編目の数が減っていく編地の場合、編図の形がギザギザに表現されますが、編み方としては決して複雑なものではありません。立体的な編地の場合、編図は展開図として表現されます。展開図の複雑さと実際の編み方の複雑さは必ずしも比例しません。編図だけを見て複雑そうというように敬遠する必要はありません。

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