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初めてのソックス徹底図解 |
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初めて靴下を編む人のために、引き返し編みを使わない靴下の編み方を徹底図解します。 |
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2.6 編み方の詳細(拾い目〜爪先)
(6) 拾い目
メリヤスはぎの終わった糸に新しい糸をくくり付けます。くくり方はどのような方法でも構いませんが、必ず編地ぎりぎりの場所でくくります。編地を親指と中指で持ち、糸を左手の人差し指に掛けて、下左図のように構えます。
上右図のように、くくり目のすぐ隣の1目内側に針を入れて、糸を掛け、同じ場所から引き出します。これで一目できました。このようにして棒針上に目を作るのが「拾い目」という技法です。拾い目に使う棒針は、4号針のほうが奇麗にできますが、間違って編地まで、4号針で編んでしまうことがあるので、6号を使っても構いません。どちらにしても、目が緩まないよう、糸をきつく引きながら拾います。拾い目をするために針を入れる場所は、必ず編地の端から一目内側です。端の一目は他の目のようにきちんと逆ハの字型になっておらず、半目のように見えます。さらにメリヤス編みの編地は裏目側に丸まっていますので、指でめくるようにしながら、間違いなく編地の端から1目内側に針を入れるようにします。針を入れる場所がきちんと端から一目内側でなく、バラバラですと、拾い目のラインがぎざぎざになってしまいます。
18段(22段)編んだ平編みの編地から、14目(17目)を拾いますので、ときどき段を飛ばしながら目を拾います。上図のように必ず一目内側の目を拾います。拾う場所をもっと正確に知りたい場合はこちらをお読みください
あまり平編みの根元ぎりぎりまで拾う必要はありません。平編み部分と輪編み部分の境目にきたら、間に渡っている糸(シンカーループ)の向こう側から針を入れて、上図のように糸を拾います。これで、渡っている糸がねじれて一目できます。棒針でねじった目の向こうから糸を引き出すのは難しいので、かぎ針で矢印のように糸を拾って、棒針に掛けるようにするとよいでしょう。
ここで、休めていた目を6号の棒針に戻します。その後、端目の上に拾い目をした針(#1)で一目編みます。次の目からは、新しい針(#2)に換えて、休めていた目の上を編んでいきます。拾い目をした針(#1)に4号を使った場合でも、#2は必ず6号針を使ってください。
休めていた目の最後の目は、新しい針(#3)を使って編みます。#1の棒針を4号にしていた方は#3も4号を使ってください。平編みとの境の渡り糸(シンカーループ)を矢印のように拾ってねじりながら1目作ります。その後、最初と同じように、平編みの一目内側を14目(17目)拾ってください。
(7)輪編みの再開
拾い目が終わった直後は、下図のような針の配置になります。#1と#3が、16目(19目)、#2が20目(24目)になっているはずです。
ここから輪編みを再開しますが、1周目は、#1の針の最後の2目を左上二目一度、#3の最初の二目を右上二目一度します。2周目は普通に編みます。(#1と、#3に4号針を使った方は、編んでいくときに、外れた4号針を使って新しい段を編まないように注意してださい。)以下、二目一度する段と、普通に編む段を交互にあと3回(4回)繰り返します。(合計8周(10周))そうすると、#1と#3の目数が12目(14目)になり、全体の目数が最初と同じ44目(52目)に戻ります。念のため、ここで編目の数を確認してみてください。ここから減目なしで、あと28段(36段)編みます。
(8)爪先
爪先も踵と同様、減目を行って最後をメリヤスはぎでとめます。違いは、減目する位置が、踵の減目線に対して直角になる場所にずれるということと、一周で減目個所が2個所あるということだけです。下の編図の編み始めの矢印に注意してください。具体的な編み方や編図の読み方は踵のところを参照してください。
レディスの爪先 | |
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