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初めてのソックス徹底図解 |
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初めて靴下を編む人のために、引き返し編みを使わない靴下の編み方を徹底図解します。 |
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(目数や段数の説明で、赤字はレディスの目数、(青字)はメンズの目数です。)
2.4 編み方の詳細(作り目〜かかとの減目)
(1) 輪編み
4号針を使って、44目(52目)を指で掛ける作り目で作ります。作り目を輪にして、一目ゴム編みを輪編みにします。(輪編みの編み方)
一目ゴム編を16段(20段)編んだら、6号針を使ってメリヤス編を34段(42段)編みます。
(2) 休み目
輪編みが終わったら、下図のように目を分けます。かかと側となる、編み始めの場所を中心として、左右に4分の1づつの目を棒針に取り、向かい側の2分の1の目をほつれ止めか、別糸に通して輪にくくって、休めます。
(3) 平編み
かかと部分を二本の編針で、平編みで編みます。輪編みの場合はメリヤス編みを編むとき、全部表目を編めばいいのですが、平編みの場合は、段毎に表編みと裏編みとを編みます。
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レディスの編図 | メンズの編図 |
上が、かかと部分の編図です。上の編図で、グレーになっているのは、編地が存在しない部分で、実際には左右の編目を繋げて編みます。下図を参照してください。
このように、実際には減目の部分で、編地が折れて立体的になるのですが、編図にする場合はそれを広げた形で表現しているわけです。
編み始め時点で、すでに1段目の半分(黄色い部分)を編んでいると考えて段数を数えます。
(4) かかとの減目
1 | | 9段目(11段目)を9目(11目)編んだところで、次の二目に一度に針を入れて編みます。これが左上二目一度になります。 |
2 | | 次の目を、表目を編むように前から針を入れて、右針に移します。 |
3 | | 次の目に表目を編みます。 |
4 | | 編んだ目に、移した目をかぶせます。 |
5 | | 右上二目一度ができました。これで、左上二目一度と右上二目一度が連続したことになります。これ以降は、編図を参考にしながら、表目を編む段で同じように減目をしていきます。裏目を編む段ではなにもしません。 |
このような減目を続けていくと、下図のように減目部分の編目がまっすぐに通ります。
このように編目を縦に通すことを「目を立てる」といいます。つまり、この減目方法は「2目立てた」減目方法です。左上二目一度と右上二目一度を逆にすると目が立ちません。そのかわり、減目部分が一本の切れ目のように見えます。どちらを選んでも構わないのですが、ほとんどの靴下では目を立てる減目方法を使います。
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