シェットランドウールが届く

昨日、シェーラより買った糸が届きました。店名になっているShaelaなど未染色の糸を中心に渋い色ばかり注文しました。今度の糸もたたはとても気に入りました。
伊藤ユキ子さん著「紀行アラン島のセーター」は、アランセーターの歴史が伝説で言われるように5000年の長きにわたるのではなく、何と20世紀になってからできあがったものだということが推理小説のように解き明かされる本です。この本のなかでアランセーター数千年説を唱えた人が「ケルズの書」のなかの聖者がダイヤ柄の衣装を着ていることをその根拠としている、とあります。今日、図書館へ行ったので、「装飾文字の世界」(三省堂、ティモシーノード画、パトリシアセリグマン文、鶴岡真弓訳,1994)という本を借りてきました。この本のケルトの章には「リンディスファーンの福音書」「ケルズの書」のページが解説付で載っています。著者は、ケルズの書に関して「この作品がケルトの装飾芸術の最高傑作の一つであることに、おそらく異論がないだろう」と確信をもって書いています。ご存知の方も多いでしょうが、金箔を圧したページの豪華さ、無限に絡まり合う手のこんだ装飾は圧倒される素晴らしさなのです。これは、本という言葉を使ったら誤解があるんではないかと思うほどの芸術品です。でもこの本を見るとダイヤ柄なんていたるところに出てきます。たしかにこの本にダイヤ柄があったからといってアラン模様が9世紀にすでにあった、というのは無理がありますね〜。

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