日本の編み物は宣教師が伝えたって本当なの?

日本で編物はポピュラーな趣味ですが、いった編物がどのように日本に伝わり、今日のように広まってきたのか、手元にある本で、詳しく書かれているものはありません。こんな基本的なことも簡単に分からないのは、なんででしょうかね〜。ヨーロッパの手芸歴史に関する資料のほうがはるかに豊富というのはどうもいただけません。’Vogue Knitting’ という本に、「宣教師たちはこの工芸を中国と日本にもたらした。この地域は固有の編物の伝統がないにもかかわらず、現在編物専門家たちの中心となっている」という記述があります。宣教師が伝えたって、あ〜た、それは鎖国前の話でしょ〜?それが今日まで綿々と伝えられて花開いたとでも?とても信じられません。断定的に言うのは避けますが、今の編物文化の直接のルーツは明治維新以降にあると思いますけどね〜。まぁアメリカの本だから極東の歴史に大雑把なのはしようがないでしょうが、後半の「現在編物専門家たちの中心」っていうのもビックリ。え?そうなの?たしかに機械編みに関しては世界一、って聞いたことあるんですが、手編みもそうですか〜?世界の編物専門家が日本に留学して編物技法を学んだりしてるんでしょうか?寡聞にして知りませんでした。でも日本人の書いた編物本ってAmazon.com を探してもあまりみつからないんですけどね〜?しかし、そういえばローワン社のニュースレターに、おじさんが休暇を使ってシェットランドの編物教室に行った紀行文が載っていたことがあるんですが、その教室の8人中5人が日本人でした。そのうち本当にシェットランドの伝統技法を学ぶためには日本に行かないと駄目という時代が来るかもしれません。

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