Open Directory Project – Japanese Art: 工芸 に編み物サイトとして初掲載される

インターネットはグーテンベルクの活版印刷以来の大発明なのだそうです。インターネットは究極の巨大印刷機だという意味でしょうか。実際私たちもインターネットが無かったら知り得なかった情報をたくさん見つけました。残念ながら編物に関してはあまり面白い情報に出会えませんでした。しかし、他のジャンルのホームページにはすごいものがあるんです。むっちゃくやしい、編物だって….、っていうのがこのホームぺージを作った一つの動機ではあるんです。まだ胸を張れるようなサイトには程遠いんですが、夫婦ふたりの編物ファンとして他のジャンルに負けないページにしたいなという気持ちはありますね。まぁ、私たちの動機はそれほどたいしたものではないんで、例えば岩波文庫にある岩波茂男氏の「読書子に寄す」を読むと圧倒されてしまいます。

真理は万人によって求められることを自ら欲し、芸術は万人によって愛されることを自ら望む。かっては民を愚昧ならしめるために学芸が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や知識と美とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進取的なる民衆の切なる要求である。岩波文庫はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。それは生命ある不朽の書を少数者の書斎と研究室とより開放して街頭にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう。(中略)この計画たるや世間の一時の投機的なるものと異なり、永遠の事業として吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで今後永久に継続発展せしめ、もって文庫の使命を遺憾なく果たさしめることを期する。芸術を愛し知識を求むる士の自ら進んでこの挙に参加し、希望と忠言とを寄せられることは吾人の熱望するところである。その性質上経済的には最も困難多きこの事業にあえて当たらんとする吾人の志を諒として、その達成のため世の読書子とのうるわしき共同を期待する。

う〜ん。檄文ですね、これは。この文は昭和二年七月の日付ですが、それから4分の3世紀経ち、岩波茂男氏の意志を受け継いだのかどうかは分かりませんが、今インターネット上では青空文庫という新しい試みが登場しています。

編物サイトとして初めて Open Directory Project – Japanese:Art:工芸に登録されました。

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