シェットランドの編み物歌のご紹介

昨日は日本の編物の出てくる歌、「かあさんの歌」の話を書きましたが、今日はシェットランドの編物の歌を下手な訳で申し訳ありませんがご紹介いたします。

雪のように白い頬かむりして
薄い皮の靴を履いた
奇麗な髪に薔薇の頬
シェットランドの乙女
ピートの籠をしょってとぼとぼ歩く
とぼとぼ、とぼとぼ、とぼとぼ
とぼとぼ道を行くよ
体を曲げて歩いて行くよ
こんな悲しみの歌を歌いながら

朝から夜遅くまで
あたいの編み針は休むことない
合わせて、こすって、つけて、回して
どんな風にもお望みどおりに編むわ
編むわよ、編むわよ、編むわよ
女王様が着るようなショールも
靴下も長靴下も水兵の外套も
グリーンランドの風さえ入らない

だけどあたいの働きはみんな無駄になった
誰かがあたいの幸運をもっていった
砂糖と紅茶とキャラコと交換する
お店にもっていくために編んだもの
全部盗られたの
売ろうと思ってたのに一文無しだよ
これなら自分で着ておけばよかったよ

“King James Wedding and Other Poems” by J.Sands

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