ゲージ計算方法についての論争?

読者の方より、ゲージ計算方法についてメールいただきました。メールの内容は、次のようなものです。 (今、目数だけで考えます。段数も意味は同様です。ゲージは10cmで22目と仮定します。) 私達の説明は、

必要な目数 =  ゲージの目数 ÷ 10 × 必要な編地の幅(cm) ……(1)

でしたが、

必要な目数 = 必要な編地の幅(cm) ÷ 10 × ゲージの目数 …..(2)

という意見もあり、結果は同じですが、ちょっとした論争になったというものです。

(1)の式の考え方は、まず1cmの目数を求めます。すると1cm2.2目になります。身幅が45cmのセーターを作るとすれば、それを45倍したもの、つまり、2.2×45=99目になるという計算です。(図1)

図1
ゲージ(2)

(2) の式は、まず編地の幅に10cmのゲージが何個入るかを計算して、それに目数を掛け合わせるという方法です。45cmの身幅を10で割ると、4.5となりゲージ4.5枚分です。それにゲージが22目とすると22を掛けて、4.5×22=99目になるという計算です。(図1)

図2
ゲージ(1)

まぁ、どっちでもいいのですが、実は私達二人の間でも暗算する場合(ちょっと見栄入ってます。正確には暗算してみようとする場合)、(1)と(2)とに分かれているのです。(1)のほうが分かりやすいという理由は、なんでも一度単位(この場合1cm)に分解したほうが後が考えやすい、というもので、(2)のほうがいいという理由は、編地にゲージを並べて敷き詰めるイメージのほうが理解しやすい、というものです。今回色々考えて、(2)の式を載せることにしようということになり、記事を変更しました。言うまでもありませんが、これは優劣とは別の問題ですので、(1)のほうが考えやすい人はその計算で何も問題ありません。万一おかしいという人がいても、あっさり無視しましょう。実は、もう一つ、必要な目数 = 必要な編地の幅(cm) × ゲージの目数 ÷ 10 ..(3) というのも同じ結果となります。この式は、割り算を最後にしたほうが計算誤差が少なくなる、という立派な利点(?)がありますので、これがいいと思う方は、当然それでも構いません。

この計算式の違いよりもっと面白いと思うのは、このような違いに直面したときの人間の 態度のほうで、どうも性格によってかなり変わってくるように思います。

  1. 相手の考え方が気に入らず、説得しようとする。
  2. 自分が人と違うと思い、落ち込む。
  3. 結果が同じなのだから、人それぞれでいい、とそれ以上考えない。
  4. なぜそういう違いがでるのか、ほかの場合ではどうなのか、調べたくなる。

なんか、性格当てクイズみたいですが、私達はどれでしょうかね?ふふふ…内緒にして おきましょう。あなたはどうですか?ご意見のあるかたはどうぞメールください。

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