内藤商事とパピーの秋冬毛糸展示会に行ってきました。

昨日、内藤商事とパピーの秋冬毛糸展示会に行ってきました。この展示会は本来商談がメインなのですが、今年の新糸や新色はもちろんのこと、「世界の編物」や「ヨーロッパの手編み」などの作品を一足先に見ることができる、編物ファンにとっては本当に楽しいイベントです。私たちは二人とも仕事があるので、平日の展示会に行く機会がなかなか作れないのですが、昨日は内藤商事とパピーが同時に見られるということで、休暇をとって出かけました。

内藤商事

もしかすると、なじみが薄いかもしれませんが、イタリア輸入糸を扱っている会社です。フィルクロサといえば、聞いたことがある人が多いでしょう。私たちは去年、ここの廃番糸を50玉以上まとめ買いしてしまいました(笑)。主力製品の「ザラ」「メリノ200」「メリノ300」などストレートな糸もいいですし、「エスキモー」などのファーヤーンも味があります。キャメル・アルパカ糸も上質ですし、アイスランドウールの「ロピー」糸は昔から、ロピーと言えばこの糸という定番糸です。ここの糸の魅力の一つは輸入糸とは思えないほどこなれた価格です。もし輸入糸になじみがないようでしたら、一度問い合わせてみてはいかがでしょう。内藤商事東京本社(03-3866-6261)。

「世界の編物」の作品も沢山展示されていました。広瀬光治先生ご自身が編まれたという作品も展示されていましたので、つい裏返したりしてしまいましたね(笑)。

パピー

今年のパピーは、「手編みの本」という本の作品が展示スペースの半分を占めていました。いかにこの本に力が入っているかわかります。展示されている作品は若い世代をターゲットにしているように見えました。

「パピー発: 手編みの本 Autumn & Winter Charm Chic 120p」

編物にトライしてみたいガールズから編物が大好きな中級者まで手編みのファンを対象にした”パピー発信”の秋冬手編みニットの作品集

200206201.jpg表紙をのぞくと「北欧の白い冬・ニット物語」「懐かしく新しい気分の伝統のニット」「コキュのニット」「オードリーヘップバーンが愛したクラシック趣味のセーター」などのタイトルが見えます。(注意:内容や表紙などは実際の発売時に変更される可能性があります。)う〜ん、これは気合が入っていますねぇ。60作品で1000円(予価)という値段といい、8月20日という発売日といい、やる気が見えます。表紙もファッション雑誌のようにおしゃれです。外国ではローワンマガジンのように、糸メーカーが作品をリードしていくという事例もありますので、パピーには期待するもの大、です。Vol1と書いてありましたけど、最低でも年2回は発刊して欲しいですねぇ。ともかく、秋の大きな楽しみが一つ増えました。頑張れパピー!マニアの殻の中で縮退モードに入ってしまいそうな編物を開放するのは、パピーをおいて他はない!ちょっと誉めすぎましたかしら?(笑)

肝心の糸のほうですが、私たちが一番気に入ったのが、「シルクプリーツモヘア」。細かいちぢれ麺のような素材が撚り込まれている不思議な糸で、糸玉では分かりにくいのですが、編んでみるとこのプリーツがキラキラと光を反射して、ラメよりも上品な輝きが出ます。モヘア好きの私たちとしてはすぐにも編んでみたい糸ですね。一つ二つ持って帰りたいくらいでしたね。(笑) 超極太の「アレッツオ」も面白い糸で、無撚のウール糸にナイロンの細い糸を巻きつけて、ところどころに別糸が挟まっている、というような表現で分かるかどうか?この糸は、見本帳ではわけが分からないと思います。しかし、簡単な編み方でおしゃれな作品になるという点では特筆すべき糸です。「チャビープリント」は新糸ではありませんが、ほとんど新色になっていて、これがまた渋い!ジャンボ針でざくざく編めばマフラーなんかは一日で出来るでしょうが、ブティックに並べておいても売れるような作品になるでしょう。ジャンボ針はあまり使わない私たちですが、今年はちょっと作品を編んでみようかという気になりました。編物ファンの皆さん、この秋を期待して待ってください。

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シルクプリーツモヘア。
これはとにかく気に入りました。
アレッツオ。
若い人にはオススメ。
今年のチャビープリントは
本当にいい色。

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