Woollies で2002年新糸がとうとう発売!

よもやま話をずっとご覧いただいている読者の方にはおなじみだと思いますが、タスマニア毛糸の輸入販売をしてくださっている、Woollies で2002年新糸がとうとう発売になりました。左の写真は、去年から引き続いて販売している「バルさんの毛糸」です。今年は残念なことに4Eという一番濃い色が入荷できなかったようですが、1E・2E・3Eのできばえは去年をしのぐのではないかと思うくらいです。色自体は自然のものですので、去年とはちょっと違っています。200209093.jpgしかし、またあの素晴らしい糸が日本にやってきました。もちろん、白のメリノもパッケージを開けると神々しいばかりに輝いていました。あぁ、やっぱり今年も買い足してしまいました〜(笑)。

今年は、同じバルさんの毛糸で、2Plyの極細毛糸も販売されています。試してみたところ、二本どりでちょうど中細くらいです。これは薄く仕上がるセーターが好きな私たちにはたまらない太さです。機械編みでもっと薄く仕上げても素晴らしいセーターになることと思います。もちろん3本どりで並太くらいにしてふわっと編んでも暖かいセーターになりそうです。色々と使いまわせるこの毛糸は要チェック!200209092.jpg

グレーの羊にこだわり続けて変人扱いされたこともあるという、ボンダさんの毛糸も牧場再建を経て戻ってきました。これはやっぱりツボをついた素晴らしさです。今年もいい!バルさんの毛糸とちがい、ロムニー種の毛の手触りは少し荒い感じもありますがその分、野趣に富んだ味わいがあり、毛糸ファンの気持ちをつかんで離さない魅力にあふれています。手前がチャコールの12Ply、左が5Plyのライト・グレー、右が5Plyのチャコールです。最近日本製のグレー系、調ツィード糸を見かけることがありますが、このナチュラルグレーの趣きとは比較になりません。これは、広い自然の中で育った健康な羊から刈り取られる健康な羊毛だからこそ出せる自然の味わいです。うっすらと残ったラノリンの艶と香りはいまだに羊の体温が残っているのではないかというような錯覚さえ感じさせます。

Woollies の毛糸は、これまでも賞賛してきましたが、これだけの高品質の手編み毛糸というのは世界でも見当たりません。私たちはこの間、毛糸の虫干しをしたのですが、毛糸フリークの私達が集めに集めた(笑)世界中のマニア垂涎の毛糸の間にあって、Woollies の毛糸はひときわ輝いて見えました。タスマニアのウールはおそらくほとんどが服地になってしまうのではないかと思います。世界中の手芸店を見回しても、タスマニアウールの手編み糸などまず見かけることはありません。Woollies だけです。オーナーのウーリーさんが、自らの足で毛糸を見つけ、日本で販売して下さったからこそ、こんな毛糸に出会えたと思うと感謝せずにはいられません。Woollies のタスマニア毛糸は、ナチュラルヤーンを愛するすべての人に私たちが自信をもってお勧めできる、世界最高の手編み糸です。

今年は、Woollies のホームページでお勧めがもう一つあります。旅ノートPart2です。この夏(向こうの冬)ウーリーさんがタスマニアに行かれたときの旅行記ですが、大地の広さ、ヨーロッパへとつながる歴史、羊を愛する人の心の温かさが伝わってきて、旅の終わりの切なさは、まるで自分達が旅行したかのようにジンと来ました。きっとあなたもタスマニアに行きたくなる、今そういう暗示を掛けておきましょう。まずは読んでみてください。私達の予言はきっと的中しますよ(笑)。

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