時代は変わるが、根っこは案外同じなのかもしれない…

最近本当にインターネットが普及してきました。昔は家にパソコンが置かれているとだいたい怪しい人物と思われることが多かったのですが、今ではドラマの主人公の部屋にもちゃんとパソコンが鎮座しています。アメリカではインターネット人口のうち女性の割合が男性を越えたそうです。日本はまだそれほどではないでしょうが、ずいぶんと家庭の中に入ってきたものです。
初めてインターネットをする人には、「メール」「掲示板」「チャット」などがとても新しいもののように見えるようですが、実はこれらはインターネットに先立つ「パソコン通信」の時代にすでに花咲いていたのです。今、夜中のチャットに夢中になっている奥様方は、実は昔の怪しい大学生と同じ楽しみを味わっているわけです。振り返ってみれば、人が知らない怪しい機械をいじっているというような先入観で判断していてはだめだったということではないでしょうか。もちろん昔のパソコンは難しくて値段も高かったので、家庭の主婦が簡単に手を出せる代物ではなかったのですが、根本にある楽しみ方というのは特殊でもなんでもなかったわけです。
これをひっくり返して考えてみると、編物も同じでしょう。おばさんやおばあさんが猫をひざにおいて暇にまかせてやる趣味、というような先入観でとらえると損をするのではないでしょうか。結局のところ人間の楽しみ方というのは案外普遍性があるものかもしれません。

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