増目はマシメ。では減目はゲンメかヘラシメかヘシメか?

編物用語で、増目はマシメと読みます。では減目は?広瀬光治先生のビデオはゲンメと読んでいました。先日このことに違和感を感じたとのメールをいただきましたが、私たちも同感です。その方は、「今まで、ヘラシメと呼んでいた。ゲンメだと重箱読みだし、減目がゲンメなら、増目はゾウメでないとオカシイ」とおっしゃっていました。これも同感。私たちも、減目はヘラシメと読んでいました。(たた夫の母はヘシメと呼んでいたそうですが、これはちょっと変ですよね?)いったいどう読むのが正しいのでしょうね。その気になって本を調べると、増目は、「増し目」と書いてある本も沢山あるのですが、減目は「減らし目」または「減し目」と送り仮名をつけている本はありませんでした。やっぱり、日本中でゲンメと読むと決まっているんでしょうかね〜。皆さんは、なんと呼んでいますか?
改めて考えて見ると、編物用語ってだいたい日本語ですよね〜。英語が普通ってのは「ゲージ」と「ゴム編み」のゴム、「ガーター編」のガーターくらいでしょうか?(服飾用語では結構英語・フランス語が多いですね)これに対してコンピュータ用語は英語ばっかり、と批判を浴びることが多く、たしかにそのとおりですが、現場では案外日本語使うこともあります。例えば、LSIなどの電子素子はニュースでは「チップ」と呼ぶことが多いのですが、現場は大体「石」です。「どんな石使ってる?」「この石換えてみて」というような感じです。ソフトウェアでは「バグ」という言葉があります。これは、プログラムのミスのことです。バグというのは英語で小さい虫のことを意味します。プログラムのバグ(間違い)を取り除く作業を「デバッグ」といいます。しかし、プログラムの現場ではしばしばバグを「虫」と呼びます。「虫がおるな」「虫だらけ」というような感じです。なんでもそうかもしれませんが、日常的に話すときはやっぱり日本語が落ち着くという場合があるんですよね。だって、編目を間違ったとき「この編目、5段目にバグがあるな」って言われたら妙でしょ?アレ?ちょっと違うか〜。

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