歩きながら編むのは、労働の一部だった!(2)

しかし、それにしても、よりにもよって「年配の女性」をピート運搬のような肉体労働に使役するとは気が知れない、昨日の本を読んだときはそう思いました。しかし、これも今風の誤解かもしれません。編物という手芸にいそしむお嬢様、というイメージでシェットランド女性をとらえることはとんでもない誤解のようです。続きを読みましょう。

(前略)しばしばシェットランドの女達は、男よりも優れた働き手であると記録されている。漁にたずさわる男達は海から戻ると労働は終わったものと感じ、家事や畑仕事の手助けをすることはほとんどなかった。それは漁のない冬場でさえ変わらなかった。この事実は1849年の’The Third Report on Highland Destitution’に次のように記録されている。

…船が岸に接触するやいなや海の男達は、自分自身を特権階級のように感じ、通常の人間としての義務から免除され、ほとんどすべての畑仕事を女性たちに委ねている。ある工兵は道路工事に精を出す女性たちを次のように評している。「あの女達はね、旦那。シェットランド最高の男でさ。」

いや、日本の男達も、どこでどのように批評されているか知れたものではありませんよ。

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