私たちの探し方が足りないせいかもしれませんが、外国のニット雑誌とかホームページを見ていても、日本人の情報を見ることはほとんどありません。ファッション界では、先日もテレビでアメリカ人の間でも桂由美さんのデザインするウェディングドレスが人気だというニュースを放映していましたが、世界で活躍する日本人デザイナーは沢山います。おそらくファッション界に関係のない人でも、ケンゾーやハナエ・モリは知っているでしょう。
それに比べて、ニット界はいったいどうなんでしょうか?世界で活躍する日本人ニットデザイナーと言われても、私たち編物を趣味にする人間でさえすぐに名前があがってこないのはさみしいですね。しかし、日本人は見なくても、日本の製品は見掛けます。毛糸でもNoro yarn は人気があるようですし、私たちが愛用しているクロバー社の「匠」も右の写真のように”Takumi”として海外仕様の製品が売られています。その他にも、かせくり器と糸巻き器ですが、ある通販サイトで見つけた右の写真を見ると、どう見てもこれはロイヤル工業の「まきまき」と「くりくり」にそっくりです。ダンボール箱は違いますが、おそらく日本製ではないのでしょうか?しかし、地球の裏のホームページで「まきまき」「くりくり」に出会えるとは…。
しかし、外国人にとって、人が見えなくて物だけが見える、これが「日本人の顔が見えない不気味さ」ということなのでしょうかね〜。それほど大袈裟にとらえなくてもいいのかもしれませんが。