あまり(いや全然)役に立たないかもしれませんが、英語の編物関係の略語一覧を見つけましたので、その一部をご紹介します。なお、どこまで一般性があるかは疑わしいので、ご注意ください。(たとえば外国人がいきなり「”カキコ”します。」とか書いてきたら、ちょっと引きますよね〜)
略語 | 英文 | 意味 |
UFO | Un-Finished Object | 未完成作品(しばしば忘れられたクローゼットや引き出しに棲息しているところを発見される) |
USO | Un-Started Object. | 未着手作品 |
DH | Dear Husband | 親愛なる旦那様 |
TKGA | The Knitting Guild of America | 全米編物組合(か?正式な日本語名不詳) |
– | Frog Stitch | 間違った編目※1 |
– | Tinking | 右針から左針に一目ずつ編目を戻すこと。KNITを逆にしてTINK。 |
HALFPINT※2 | Have A Lovely Fantasy Project, I’ve No Time. | 素敵な夢のような作品ね、でも時間がないわ。(いつかは編みたい作品) |
EZ | Erizabeth Zimmermann | エリザベス・ジマーマン |
MS | Meg Swansen | メグ・スワンセン(EZの娘。ニットデザイナー) |
※1 Frog Stitch (蛙目)という言葉は、少なくともインターネット上では、棒針編み・かぎ針編みを問わず「間違った目・良くない目」を意味しているようです。この言葉はどうもソーイングから来たのではないかと思います。たとえばあるキルトのホームページ(http://quiltingtrail.com/ デッドリンク)(Javaを使っていますので、なかなか開きません。要注意。)に、「蛙目を経験していないキルターは本物のキルターでない」というような文章が載っています。(Frog Stitch はキルターにはとても憎まれているようで、あえてこんなデザインのもの(http://www.winnowing.com/rip-it.html デッドリンク)を作った人がいます。)ミシンの緩んだ目はループになっていて、マンガでカエルが飛び跳ねたときに描く線に似ているのでFrog Stitch と言う名前がついたのでは?というのが私達の想像です。英語のStitch は、縫目・編目のどちらにも使いますので、編物にもこの言葉が使われるようになったのではないでしょうか。
その裏づけになるかどうか分かりませんが、ビーズ手芸のホームページに、ずばり、The Frog Stitchというページがありますが、サブタイトルは、「Frog Stitch とその他の修復方法」となっています。間違ったビーズを付けてしまったときに修復する方法の一つとしてFrog Stitch が紹介されていますが、これは緩いループになった縫い目のことのようです。ただ、Frog Stitch を多用するということはそれだけ間違いが多かったということになりますので、憎むほどではなくても、そう歓迎される技法ではないようです。(関係ないですが、このページで自称「Frog Stitchの女王」という人が、間違ったビーズをペンチでなくハサミで割ろうとして、糸を切ってしまったというところは大笑いしてしまいました。)
※2 Halfは半分、Pint はパイントという容量の単位ですので、「半パイント」の意味。