長い間探していた本Knitting from the Netherandsを入手しました。この本は、現在のオランダにあたる地方の漁村に伝わる伝統ニットを古い写真をもとに解説しています。小冊子ですが内容はとても濃い本です。写真を見ると、この地方のセーターはイギリスの「ガーンジー」セーターとそっくりだと分かります。オランダの漁師は漁期にはシェットランドにキャンプをしていたらしく、お互いに影響を与え合ったということです。ガーンジーは表編みと裏編みによる模様が中心ですが、この本によると縄編みは「非経済的な」編み方だということであまり使われなかったようです。「非経済的」というのは要するに余計に毛糸が要るという意味でしょう。羊毛用羊の毛は大事な収入源だったため、漁師は売れない部分の毛や肉用羊の毛を自家用に使ったようです。これらの毛は短いため、堅く撚る必要があったようです。現在でもガーンジーセーターは強い撚りの糸を使いますが、こういう理由だったんですね。
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